貝白湯とは?

- Kaipaitan? -

貝白湯誕生の軌跡

東日本大震災後に流れていたTVのニュース。物流の途切れた東北のある豚骨らーめん店では、材料である豚骨の仕入れがままならないため、営業ができないと店主が嘆いていた。当時、自分も作っていた豚骨らーめん。いつどこで震災が起こってもおかしくないこの日本列島で同じ状況下に置かれた時、豚骨らーめんだけを作り続けるのはどうなのかと自分自身へ問いただした。限定された材料だけでなく、生まれ育った土地の素材を活かす知恵と技術がなければ、らーめん作りのプロとは言えないのではないか。そういった思いの中、地元に伝わる伝統漁法で穫れる佐世保の赤マテ貝と出会う。来る日も来る日も失敗を繰り返しながら、丸3年の歳月をかけたどり着いた貝と大豆の白湯(パイタン)スープ。元祖貝白湯らーめんの誕生である。

貝白湯のこだわり

  • 貝白湯スープ

    あさり・ホタテ・カキなどから惜しみなく抽出されたエキスに大豆の絞り汁を合わせ、門外不出の秘伝の塩ダレを加えて作る。豚系の骨など一切不要。しっかりとした旨味とコクがありながらも、後味はさっぱり。疲れた体に染みわたるような滋味深く、口当たりまろやかなスープ。

  • 角歯18番の加水率18.5%の中細麺 120g
    店主のこだわりの詰まったちぢれ麺は、コシが強くのどごしつるり。油分少なめのあっさりとしたスープもよく絡む。

  • マテ貝

    針尾瀬戸(長崎県佐世保市)で獲れる、プリっとした食感と濃厚な旨味が魅力のマテ貝。全国でも数少ない「突き漁」のベテラン、村上さんより仕入れるマテ貝は「貝白湯」の美味しさの軸となっている。

  • 健康へのこだわり

    貝が持つコハク酸。畑の肉とも呼ばれる大豆が持つ良質なタンパク質 。それらをバランスよくまとめ、ひとつの料理として成立させるらーめんである。家畜を使わずして 畑の肉を使用することにより、カロリーも豚骨らーめんより抑えられる。食を通して病気になるなど本末転倒である。